「家の顔」ともいえる玄関。
マット1つで玄関の雰囲気がガラリと変わることもあります。
なるべく見栄えがよく素敵なものを選びたいですよね。
玄関マットには、もともと「外のホコリなどを家の中に持ち込まないようにする」という役割があったそうです。
しかし、現代では、見た目や肌触りの良さ、運気をアップさせる目的など、人によって重視する点はさまざまです。
小さなお子さんやペットのいるご家庭では、肌に優しい天然素材のものが嬉しいですね。
この記事では、天然素材を使用した玄関マットの中から、特に人気の高い商品をピックアップしてご紹介しています。
あなたにぴったりの玄関マットが見つかるはずです。
価格やデザインもさまざまなので、目的に合わせてお好みものを選んでみてください。
Contents
1.天然素材とは?
天然素材とは、人工的に作られたものではなく、自然で作られたもののことです。
その中でも2つに分類され、植物から採取される「植物繊維」と、動物から採取される「動物繊維」があります。
それぞれのおもな主成分は、植物はセルロース(植物を構成する炭水化物)、動物はたんぱく質です。
2.玄関マットに使用される素材はどんなもの?
天然素材にはさまざまなものがありますが、ここでは玄関マットで使用される素材を種類別でご紹介します。
2-1.植物繊維の素材
まずは、植物繊維の素材ではどんなものが使われているのか、見ていきましょう。
2-1-1.綿(コットン)
綿とは、アオイ科ワタ属のワタという多年草の種子から採取できる繊維のことです。
種子のまわりについており、ふわふわで白い見た目をしています。
綿の特徴は以下のものがあります。
メリット
- 水洗いできるものが多い
- 肌触りがやわらかい
- 吸収性・通気性が高い
- 価格が安い
デメリット
- 乾きにくい
- 色移りしやすい
高い吸収性とやわらかい肌触りが綿の特徴です。
衣類にも使われることが多く、天然素材の中ではポピュラーな素材です。
デメリットとしては、乾きにくさや色移りしやすいといった、洗濯がしづらい点があります。
しかし、汚れることの少ない玄関マットでは、あまり大きな問題ではないかもしれません。
2-1-2.麻(リネン)
麻とは、フラックスやカラムシなどの茎の靱皮から採取できる繊維のことです。
麻にはいくつかの種類があり、亜麻(リネン)、苧麻(ラミー)、黄麻(ジュート)などが玄関マットの素材としておもに使われています。
麻の特徴は以下のものがあります。
メリット
- 水洗いできるものが多い
- 汚れが落としやすい
- 吸収性・通気性が高い
- 乾きやすい
- 耐久性が高い
デメリット
- 色移りしやすい
- カビやすい
- 毛羽立ちやすい
綿と似た特徴の麻ですが、乾きやすさや肌触りに違いがあります。
麻は、さらりとした感触で「シャリッとしている」と表現されることもあります。
デメリットは、毛羽立ちやすさやカビやすさなど扱いにくい点です。
強い摩擦を与えないようにしたり、濡れたままにしないなど、取り扱いに注意が必要な素材です。
2-2.動物繊維の素材
次に、動物繊維の素材ではどんなものが使われているのかをご紹介します。
2-2-1.羊毛(ウール)
羊毛とは、メリノ種の羊から採取できる繊維(毛)のことです。
マフラーやニットに使用されることが多く、高価なものから安価なものまであります。
羊毛の特徴は以下のものがあります。
メリット
- 保温性が高い
- 汚れがつきにくい
- 吸湿性が高い
- 弾力性があるため、型崩れしにくい
デメリット
- 水洗いができない
- 虫食いがおきやすい
高い保温性や汚れにくさが羊毛の特徴です。
そして、弾力性のある踏み心地は玄関マットにぴったりです。
一方で、濡れると縮んで硬くなってしまう性質のため、水洗いができないというデメリットがあります。
また、汚れたまま放置すると虫食いが起きるので、定期的にクリーニングに出すなどの注意が必要です。
2-2-2.絹(シルク)
絹とは、カイコという昆虫の繭を原料とした繊維のことです。
繭は、カイコの幼虫がサナギになるために口から吐き出した糸のことで、絹はこの糸をつむいで作られます。
絹の特徴は以下のものがあります。
メリット
- 保温性が高い
- 吸湿性・通気性が高い
- 光沢感があり、上品な風合い
デメリット
- 価格が高い
- シミができやすい
- 摩擦に弱い
- 紫外線を吸収するため変色しやすい
上品な見た目となめらかな肌触りが特徴で、ハンカチやパジャマなどに使用されます。
高級感があり魅力的な素材ではありますが、非常にデリケートであるため取り扱いに注意が必要です。
そして、手の出しづらい高い価格は大きなデメリットといえるでしょう。
2-2-3.カシミヤ
カシミヤとは、カシミヤヤギの産毛を原料とする繊維のことです。
羊毛と似た性質を持ち、マフラーやニットなどに使用されることが多い素材です。
カシミヤの特徴は以下のものがあります。
メリット
- 肌触りがやわらかい
- 保温性・保湿性が高い
- 軽い
- 光沢があり上品な風合い
- 弾力性があり型崩れしにくい
デメリット
- カシミヤを使用した玄関マットは価格が高い
- 毛玉ができやすい
- シミができやすい
絹とも似た特徴のカシミヤですが、異なる点としては、軽さと弾力性があります。
美しい見た目と、ほどよい踏み心地が、玄関マットに向いています。
しかし、カシミヤを使用した玄関マットは価格が高いものが多いです。
そして、毛玉ができやすく、水分に弱いためシミができやすいといったデメリットもあります。
強い摩擦を与えない、濡れたらすぐに拭き取るなど、取り扱いにも注意が必要な素材です。
3.天然素材の玄関マットおすすめ6選
天然素材の玄関マットの中で、特に人気の高い商品6つを集めました。
素材やデザイン、価格もさまざまです。
あなたに合った玄関マットを見つけてください。
ギャべ緞通 玄関マット
出典:楽天市場
価格 4,280円(税込)
ナチュラルな風合いと厚さ16mmの弾力感が特徴の玄関マット。
何年使ってもへたれない高い耐久性が評判です。
あたたかみのあるカラーが、玄関をパッと明るくしてくれます。
素材 | サイズ | 厚さ | カラー | 丸洗い |
ウール100% | 45×75cm | 16mm | 5種類 | 不可 |
ルーブルダール 葉っぱの形 玄関マット
出典元:楽天市場
価格 2,420円(税込)
葉っぱの形をモチーフにしたかわいいデザインと、自然な風合いが特徴です。
敷くだけで玄関がオシャレな雰囲気になります。
やわらかい肌触りとリーズナブルな価格が人気です。
素材 | サイズ | 厚さ | カラー | 丸洗い |
インド綿 | 50×80cm | 記載なし | 1種類 | 可 ※脱水、ドラム式洗濯機の使用は不可 |
アビス&ハビデコール DYNASTY
出典元:楽天市場
価格 24,200円(税込)
ふわふわな踏み心地と高級感あふれるデザインが好評な玄関マットです。
3種類のデザインはそれぞれ雰囲気が異なるので、好みに合わせて選べます。
滑り止めがついており、ずれる心配もありません。
素材 | サイズ | 厚さ | カラー | 丸洗い |
綿80%、アクリル10%、ルレックス10% | 51×82cm | 10mm | 3種類 | 可 |
サヤンサヤン Keema キーマ
出典元:楽天市場
価格 1,280円(税込)
アジアンテイストなデザインと、さらさらな肌触りが特徴です。
折りたたみ可能で収納場所にも困りません。
高い品質とリーズナブルな価格で満足度の高い商品です。
素材 | サイズ | 厚さ | カラー | 丸洗い |
インド綿100% | 50×80cm | 6mm | 4種類 | 不可 |
アポロス ハンドノット 手織りギャッペ
出典元:楽天市場
価格 5,940円(税込)
それぞれに意味が込められたデザインと、厚さ20mmのふかふかな踏み心地が特徴です。
ぎゅっと詰まったパイルが細かいゴミを入り込ませないので、お手入れも簡単。
デザインが豊富で、そろえたくなるかわいさが魅力です。
素材 | サイズ | 厚さ | カラー | 丸洗い |
ウール100% | 45×75cm | 20mm | 10種類 | 不可 |
ISHIBASHI SIKAK LCNマット
出典:楽天市場
価格 4,180円(税込)
スタイリッシュなデザインと麻特有のドライな感触が特徴です。
手洗いが可能で、汚れを気にすることなく使用できます。
滑り止めがついているため、掃除中にずれるストレスがありません。
素材 | サイズ | 厚さ | カラー | 丸洗い |
綿60%、麻(リネン)40% | 45×65cm | 22mm | 2種類 | 可 ※手洗いのみ |
4.玄関マットをキレイに保つには?
玄関マットをキレイに保つには、定期的に掃除や洗濯を行うことが大切です。
具体的な掃除方法をご紹介します。
4-1.こまめに掃除機でホコリや砂などを吸い取る
玄関マットはそんなに汚れやすいものではないので、こまめに掃除機をかけるだけでも十分キレイに保つことが可能です。
毛並みに逆らってかけると、間に入り込んだ細かいゴミも吸い取れます。
4-2.重曹をふりかけて消臭をする
料理や掃除など幅広い用途のある重曹ですが、玄関マットの消臭にも使えます。
洗えないものを使用している方や、手軽に消臭をしたい方におすすめです。
手順は以下のとおりです。
- 掃除機でゴミを取り除く
- 重曹をまんべんなくふりかける
- 5分放置したあと、掃除機で重曹を吸い取る
- 直射日光を避けて陰干しをする
4-3.丸洗いOKのものは洗濯をする
玄関マットにはさまざまなものがあり、丸洗いOKのものも多くなっています。
他のマットに比べると汚れる機会は少ないですが、やはり汗などは染み込んでしまいます。
丸洗いOKのものは洗濯をしてキレイに保ちましょう。
4-3-1.玄関マットの洗濯方法
洗濯の手順は以下のとおりです。
- 掃除機でゴミを取り除く
- 洗濯表示を見て洗濯機でも洗えるかを確認する
- 洗濯機OK→ネットに入れ中性洗剤を使用し、単独で洗濯
- 洗濯機NG→水または40℃以下のお湯を浴槽に溜め、中性洗剤を少し入れて踏み洗い
- 直射日光を避けて陰干しをする
洗濯の頻度としては、1~2週間に1度が目安です。
また、洗濯機OKでも脱水はNGといったものもあるので、必ず洗濯表示に従って洗濯をしてください。
4-3-2.玄関マットを早く乾かすには「三角干し」
玄関マットを早く乾かしたいときには、以下の画像のように「三角干し」をするのがおすすめです。
重力で角に水分が集まるので、水が切れやすくなり、早く乾きます。
厚手の毛布を干すときにも使える干し方です。ぜひ試してみてください。
まとめ
いかがでしたか。
玄関マットに使われる天然素材や、人気の商品をご紹介しました。
人気の高い天然繊維の玄関マットは、羊毛や綿などが多くありました。
求めやすい価格と柔らかい肌触りが人気の理由のようです。
玄関マットをキレイに保つには、お手入れをこまめに行い、汚れを蓄積させないことが大切です。
そして、丸洗いをする際は、必ず洗濯表示を確認しましょう。
間違った洗い方をしてしまうと、繊維が抜け落ちたり、肌触りが悪くなることもあります。
素材の性質を理解し、取り扱いには十分注意しましょう。
色違いやデザインの違うものを揃えて、気分に合わせて使い分けると楽しめそうですね。
最後までお読みくださり、ありがとうざいました。