「キッチンのゴミ箱が臭いのをなんとかしたい」
「生ゴミを密封して捨てたり蓋つきゴミ箱を使ったりしているのに、なぜ臭うの?」
「消臭剤を使いたいけれどどれを選べばいいかわからない」
このような悩みをお持ちではありませんか?
蓋を開け閉めするたびに生ゴミ臭がすると嫌な気分になりますよね。
暑い季節になると虫も発生するのでなるべく早く解決したいところです。
本記事の内容は以下の通りです。
- ゴミ箱が臭くなる原因
- ゴミ箱の臭い対策
- 生ゴミ臭を消す方法
- ゴミ箱の消臭剤おすすめ6選
キッチンの生ゴミ臭を気にせずに料理を楽しみたい方は参考にしてみてください。
Contents
1.ゴミ箱が臭い原因は?
ゴミ箱が臭くなるおもな原因は「嫌気性微生物」という細菌です。
この細菌は微生物の力で生ゴミを分解するバイオ式コンポストにも利用されますが、ゴミを分解する過程で臭いや有害物質を発生させます。
そもそも「腐敗」とは、細菌が有機物を分解することによって有害物質が生じることを指します。
野菜が腐ると酸っぱい臭いがしますよね?あの臭いは細菌が出したものです。
嫌気性微生物が活発化すると、生ゴミの腐敗が進み、どんどん臭いが発生していくので、この細菌の増殖を抑えることが臭い対策のカギになります。
嫌気性微生物は以下のような環境で活発化・増殖しやすいといわれています。
- 酸素がない所(通気性が悪い所)
- 湿度が高い所
- 温度が高い所
- 有機物(生ゴミ)がある所
蓋つきのゴミ箱や密閉したビニール袋などはこれらの条件にぴったり当てはまりますよね。
ゴミ箱の蓋は臭いを封じ込めることはできますが、臭いが悪化する原因にもなっていることを知っておいてください。
2.ゴミ箱の臭い対策
次に、ゴミ箱の臭い対策をご紹介します。
基本的なものから難易度が高いものまであるので、実践できそうなものから取り入れてみてください。
2-1.ゴミ出しをこまめに行う
当たり前ですが、ゴミは時間が経つほど臭いがひどくなっていくのでこまめなゴミ出しは臭い対策の基本です。
「まだゴミ袋が一杯になっていないから次の収集日でいいや」と後回しにする癖はありませんか?
よくある方はゴミ袋のサイズをいつもより小さくしてこまめなゴミ出しを心がけましょう。
ほかにも、生ゴミ処理機を使ってゴミの量を減らすという方法もあります。
地域によっては自治体から購入費の一部を出してもらえる場合があるので、生ゴミの量が多い方や収集日の頻度が低い方は検討してみてはいかがでしょうか。
2-2.生ゴミ臭を外に漏らさない
こちらも基本的なことですが、生ゴミは小さな袋に入れてしっかり口を縛りましょう。
防臭機能がついた生ゴミ用の袋もあるので、あわせて利用してみてください。
出典:Amazon
2-3.生ゴミの水気をなくす
基本的にはなるべく濡らさないことを意識します。
三角コーナーに生ゴミを捨てているとどうしても濡れてしまうので、三角コーナーは卓上ゴミ箱や生ゴミ用ホルダーに変えましょう。
生ゴミ用ホルダーとは、フレームだけの簡単なつくりでポリ袋をかけるだけで使える便利なアイテムです。詳細は以下の記事で解説しています。
【生ゴミ用・資源ゴミ用】ゴミ箱ホルダーおすすめ10選!選び方も解説!
また、新聞紙を使って生ゴミを直接包んだりゴミ箱の底に敷いたりするのも有効です。
新聞紙は水気を吸い取るだけでなくインクによる消臭効果も期待できます。
2-4.生ゴミを冷蔵・冷凍する
収集日までの間、温度が低い所に生ゴミを置くことで、嫌気性微生物の増殖を抑え生ゴミの腐敗を遅らせることができます。
冷凍すれば臭いが一切出ないので、冷凍庫に空きがあればぜひ試してほしい方法です。
冷蔵庫の中に専用ボックスを準備すれば食材と分けておけるので、衛生面も気になりづらいですよ。
2-5.除菌力・抗菌力のあるものを生ゴミにかける
生ゴミを捨てる際に除菌力や抗菌力があるものを振りかけることで菌の増殖を抑制し、臭いの発生をおさえられます。
生ゴミにかけるものは以下の3つが効果的です。
- 塩
- 酢
- アルコールスプレー
微生物は塩分濃度の高い所では動きが鈍くなるので、塩によって生ゴミの腐敗を遅らせることができます。
酢には殺菌効果があるので、生ゴミを腐りにくくして菌の増殖も防ぎます。
また、ゴミ箱の底に薄めた酢を染み込ませたキッチンペーパーを敷くのも予防策として有効です。
2-6.蓋なしのゴミ箱に変える・蓋を取り外す
これは勇気がいる方法ですが、思い切って蓋を使わないようにする方法です。
「余計にゴミの臭いが広がって虫も増えるのでは?」と思うかもしれませんね。
ですが、蓋つきのゴミ箱でもなぜかコバエが寄ってきませんか?
これは外に漏れ出した「生ゴミの臭い」につられてくるからなのです。
つまり、蓋をしても中で細菌が悪臭を出し続けているのは変わらないので「密封された通気性の悪い状態」を改善しなければならないということです。
ここまでで紹介した対策もあわせて行えば、細菌の増殖が抑えられ、細菌によって発生する悪臭が減るので、今よりも改善されるはずです。
抵抗がある方は、蓋を少し開けた状態で固定したり、蓋の代わりにワイヤーネットを使ったりして通気性を少しずつ良くすることからはじめてみましょう。
どの程度変わるか試したいのであれば、虫が発生しにくい寒い季節がおすすめです。
3.生ゴミ臭を消す方法
ゴミ箱の中の生ゴミ臭を消したいときに使える方法をご紹介します。
3-1.重曹やクエン酸を吹きかける・振りかける
使い方は二通りです。
- 水に溶かしたものをスプレーボトルに入れてゴミの上から吹きかける
- 粉末を生ゴミに直接振りかける
重曹とクエン酸、どちらを使うかについては臭いの種類によって使い分けます。
臭いにはアルカリ性や酸性などの性質があります。それぞれ反対の性質をもつものを使うと、臭いが中和され消臭効果が得られます。
生ゴミ臭は酸性の臭いに分類されるので、アルカリ性の重曹が効果的です。
反対にアルカリ性の臭いにはアンモニア臭や肉・魚の腐敗臭などがあり、これらには酸性のクエン酸を使うと臭いが中和されます。
臭いの性質によってどちらで効果が出るかが変わるので、臭いが消えなければ両方試してみてください。
3-2.緑茶かす・コーヒーかすを使う
緑茶は酸性の臭いを消臭する効果があり、緑茶に含まれる成分「カテキン」には抗菌作用もあります。
コーヒーはアルカリ性の臭いを中和でき、臭い成分を吸着する構造になっているため脱臭効果もあります。
それぞれ乾燥させたものを、生ゴミを捨てる際に振りかけて使いましょう。
乾燥させるには以下のような方法があります。
- 天日干し
- フライパンで乾煎り
- レンジで加熱(少量の場合)
3-3.消臭剤を使う
即効性の高いスプレータイプや効果が持続する貼るタイプなど、種類が豊富なので用途に合わせて使い分けます。
香りでごまかすのではなく、臭いの成分を吸着・消臭してくれるものを選びましょう。
4.ゴミ箱の消臭剤おすすめ6選
おすすめの消臭剤を6つ紹介します。消臭効果の持続期間や設置方法などをチェックしつつ、自分に合うものを選んでみてください。
豊田化工 ゴミ箱底脱臭シート
出典:Amazon
ゴミ箱の底に敷くタイプで、持続期間は約6か月。
シリカゲルシートで液だれを吸収し、活性炭と植物性消臭剤で脱臭してくれます。
コジット バイオ ゴミ箱の臭いに
出典:Amazon
蓋の裏に貼り付けるタイプで、持続期間は約3か月。
微生物の力で生ゴミ臭の成分を分解・消臭してくれます。
クレハ キチントさん ダストマン 消臭シート
蓋の裏に貼り付けるタイプで、持続期間は約2か月。
活性炭と銅ゼオライトが臭いを吸着し、脱臭してくれます。
クリーンフロー ゴミ箱のニオイがなくなる貼る消臭剤 ミントの香り
出典:Amazon
蓋の裏に貼るタイプで、持続期間は約1か月。
抗菌・防カビ成分で生ゴミの腐敗を抑え、炭と銅イオンで臭いを吸着してくれる消臭剤です。
エステー 消臭力 生ゴミ用スプレー シトラスミントの香り
生ゴミやゴミ箱の中にスプレーするタイプで、持続期間はスプレーしてから約3~4日間。
抗菌剤によって臭いの元となる菌の増殖を抑えてくれます。
小林製薬 ゴミサワデー消臭スプレー
出典:Amazon
生ゴミやゴミ箱の中にスプレーするタイプで、アセロラから抽出した成分が消臭効果を発揮します。
持続性はあまりありませんが、臭いが気になるときに吹きかけると臭いが軽減されます。
まとめ
いかがでしたか。
ゴミ箱が臭い原因や対策、消臭方法などについてご紹介しました。
ゴミ箱が臭い原因は「嫌気性微生物」という細菌が生ゴミを分解する際に悪臭を発生させていることです。
ゴミ箱の臭い問題を解決するには、この細菌が好む環境を改善するような対策が必要です。
- ゴミ出しをこまめに行う
- 生ゴミの水気をなくす
- 生ごみを冷凍・冷蔵する
- 除菌力・抗菌力のあるものを生ゴミにかける
- 生ゴミ臭を外に漏らさない
- 蓋なしのゴミ箱に変える・蓋を取り外す
実践しやすいものから取り入れてみましょう。
生ゴミ臭を消すには、臭いの性質と反対のものを使って中和させることがポイントです。
- 酸性の臭い(生ゴミ臭・野菜が腐った臭い・下水臭など)→重曹・緑茶かすなどが有効
- アルカリ性の臭い(肉や魚が腐った臭い・アンモニア臭など)→クエン酸・コーヒーかすなどが有効
臭いが改善されない場合は両方試してみてください。
消臭剤は臭い成分を吸着・消臭するものを選ぶことが重要です。
効果の持続期間や設置方法などもチェックしてくださいね。
臭い対策を徹底して清潔で快適なキッチンを取り戻しましょう!
最後までお読み下さりありがとうございました。